中国で利用を禁じられているツイッターが、同国各地で繰り広げられている抗議デモの動画や画像を世界中に拡散する重要な場となっている。厳しい新型コロナウイルス感染対策に対する抗議デモについては、同国のインターネット検閲機関が国内ソーシャルメディアに投稿された画像や動画配信を削除。ツイッターは2009年から中国での利用が禁止されているものの、仮想プライベートネットワーク(VPN)経由でなら利用できるため、市民らは、フォロワーが多いツイッターのユーザー数名にメッセージ機能を通じて情報を送り、世界各国に拡散させている。中国国外に住むツイッター利用者で「リ・ラオシ(教師)」と名乗る人物は、抗議デモが始まって以降、拡散向けのメッセージを1秒ごとに十数件余り受け取っていると語る。