特別買収目的会社(SPAC)と合併して上場する会社の株を買うというのは通常、とんでもない考えだ。しかし不幸なことにSPACを立ち上げる側にとってもSPACはあまり良いものではないのかもしれない。SPACリサーチの最新データによると、2022年現在までに48のSPACが清算され、さらに40が年内に清算が予定されている。チャマス・パリハピティヤ氏やアレック・ゴアズ氏のようなスタースポンサーたちは最近、投資家に数十億ドルを返すと発言している。つい最近まで清算はまれなことだった。SPACの合併は新規株式公開(IPO)よりも迅速で、監視の目も少ないため、電気自動車(EV)の新興企業などリスクの高い企業が株式公開をするための魅力的な手段となった。スポンサーである有名ベンチャーキャピタリストは、合併する高成長企業を見つけるという約束で、空の現金輸送車の上場に参加するよう投資家を誘う。合併を望まない投資家は、合併後の払い戻しを要求することができる。スポンサーは、期限内にターゲットが見つからなければ、資金を返却しなければならない。期限は通常、2年ほどのことが多い。
SPAC失速、今やスポンサーと投資家共に負け組
特別買収目的会社の清算が急増、時間切れも迫る
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