中国の北京市東部で11月27日、警察当局が数百人のデモ隊の排除に乗り出すと、ある学生が群衆をかき分けて進み、警官隊と対峙(たいじ)した。危険なにらみ合いだった。だが、その学生は後に、個人の自由を奪う中国政府に対して声を上げる必要があると感じていたと明かした。「未来の中国が今の北朝鮮のようにならないことを望む」通常は学生街としてにぎわう北京市北部で10月、高架橋の「四通橋」に二つの白い横断幕が掲げられた。男がたった一人で高架橋に横断幕を垂らし、人目を引くために火をつけた。その男子学生はこの事件が一つのきっかけとなり、自身をデモへと駆り立てたと話す。横断幕の一つは「ロックダウン(都市封鎖)はいらない、自由がほしい」、もう一つには「裏切り者の独裁者である習近平を排除しろ」と書かれていた。