カナダがデジタルプラットフォームの運営企業に対し、自国のコンテンツを優先的に表示し、報道機関への対価支払いを義務付ける法案を推進している。だがグーグルを傘下に擁する米アルファベットやフェイスブックを手掛けるメタ・プラットフォームズ、人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)などは法案に反発している。カナダのジャスティン・トルドー首相が推進する新ルールは、例えば国内でアルファベット傘下の動画投稿サイト、ユーチューブでコンテンツを検索した場合、主にカナダのアーティストが制作した動画を優先して表示するようアルゴリズムの見直しを義務付ける内容。デジタルメディア企業はカナダのアーティストへのコンテンツ使用料の支払いも求められる。当局者の推計では、年間支払額は約10億カナダドル(約1000億円)になるとみられる。