中年期以降の男性の自殺を予防するため、医師や心理学者が新たな試みを行っている。  米疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国の男性全般の自殺率は女性の3~4倍高い。男性は死に至る可能性がより高い手段を選ぶ傾向にある、女性と比べてメンタルヘルスに関して助けを求めることが少ない、不安や落ち込みが怒りや短気として伝わることが多く、自殺のリスクを高める可能性のある症状が診断・治療されないことがある、ことなどが主な理由だ。  米国では自殺率が高水準で推移し、新型コロナウイルス禍で生じたメンタルヘルスの問題を巡っても懸念が高まっている。