米経済が来年マイナス成長に陥っても誰も驚かないはずだ。景気後退(リセッション)がこれほど広く織り込まれたのは史上初だが、投資家がそれを気にしている様子はない。コンセンサス・エコノミクスによると、欧州と英国が景気後退入りするとの見方は既に経済予測の平均となっている。一方、来年の米経済成長率の平均予測は0.2%にとどまり、1989年以降で3番目に低い水準が見込まれている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)による定例のエコノミスト調査では、米国が景気後退入りする確率は63%と予想されている。さらにフィラデルフィア地区連銀のエコノミスト・投資家調査では、米国内総生産(GDP)が3~4四半期以内に縮小するとの予想が1968年の調査開始以降で最も高い水準となり、2位に大差をつけている。
勢いづく米景気後退論、投資家が見るべき点は
エコノミストらは今回も間違いを犯している可能性あり
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