米労働省が2日発表した11月の雇用統計は明らかに、インフレ抑制という連邦準備制度理事会(FRB)の任務を少しでも楽にするような内容ではなかった。雇用市場の強さと賃金の伸びは、労働需要が依然として供給を上回っており、インフレ率がまだ高すぎることを物語っている。  11月の非農業部門就業者数は前月比で26万3000人増加したが、10月と9月の2カ月分では計2万3000人の下方修正となった。