ロシア国内の空軍基地2カ所で5日、爆発が起きた。ウクライナ政府高官がロシア領土内における攻勢強化をほのめかす一方、ロシア軍はウクライナの複数都市に向けて集中的にミサイルを発射している。ロシア当局は、サラトフ州エンゲリス近郊の軍事基地で発生した爆発の原因を調査中だと発表。同州のロマン・ブサルギン知事は、法執行機関が事件を調査しており、民間人に被害はなかったと述べた。これとは別に、ロシア国営メディア「RIAノーボスチ」の報道によると、モスクワ南東部リャザン州の空軍基地で燃料タンカーが爆発し、少なくとも3人が死亡した。爆発の原因については報じていない。ロシアはエンゲリス空軍基地を戦略爆撃機の拠点としており、ウクライナへの空襲やミサイル攻撃に使用している。軍事アナリストによると、ロシアはこの基地に配備した長距離機を使ってウクライナに巡航ミサイルも発射している。これらの爆撃機は核兵器を搭載でき、地上発射および潜水艦発射の核ミサイルとともに、ロシア核戦力の三本柱の一角をなしている。