世界で特に影響力のある企業が、それまで何年も保有していたアジアの大手ハイテク株の売却を進めている。すでに痛みを伴う市場の下落が続いている中で、投資家にとって厄介な兆候となっている。ソフトバンクグループ(SBG)は、ここ数カ月で中国の電子商取引大手アリババや、インドのモバイル決済大手ペイティーエムの保有株を減らした。両銘柄の株価は下落していた。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは、2008年から株式を保有している電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD)の保有株を徐々に減らしている。インターネットサービス大手テンセントホールディングスは、数百社のハイテク企業の株式を保有していたが、数十億ドル規模の上場株の売却を進めている。一方、テンセントの最大株主であるオランダのインターネット関連複合企業プロサスは、同社の保有株を大幅に削減している。