駆け込み申請で自治体の窓口大混雑
急遽、申請期限を2月末まで延長
2020年9月1日に始まった「マイナポイント第1弾」は、マイナンバーカードを取得した人が、電子マネーやクレジットカード、QRコードなどのキャッシュレス決済で、チャージや買い物をすると、利用額の25%(最大5000円分)のポイントが付与されるというものだった。
第1弾は、2021年12月31日でいったん終了したが、その後、新型コロナウイルス感染症に関する経済対策として、「マイナポイント第2弾」が導入された。
第2弾では、3つのポイントが用意されたが、2022年1月に先行してスタートしたのが、第1弾の延長ともいえる、(1)カードの新規取得によるポイント付与だ。付与額は第1弾と同額で、最大5000円分のポイント還元が受けられるというもの。2021年12月までにマイナポイントの手続きはしたものの、チャージや買い物をしていなかった場合もポイント付与を受けられた。
さらに、2022年6月30日に始まったのが(2)マイナンバーカードの健康保険証としての利用登録と、(3)公金受取口座の登録だ。登録すると、それぞれ7500円分のポイントが付与されることとなり、(1)と合わせて、最大で2万円分のポイントが付与されることになったのだ。
当初、この(1)~(3)の、3つのポイントの付与を受けるためのマイナンバーカードの申請期限は、2022年9月30日までで、ポイントの申込期限は2023年2月28日までとされていた。
国は、2023年3月までに、ほぼすべての国民がカードを取得することを目標にしていたが、2022年8月末現在の交付枚数は5966万枚で、人口に対する交付率は47.4%と半数に満たなかった。
そのため、マイナポイント第2弾のカードの申請期限を2022年12月末までに延長し、さらなる普及を図ったのだ。だが、駆け込み申請によって、自治体の窓口が、連日混雑を極めるようになり、なかには手続きが120分待ちといったケースも報告されるようになった。
また、2022年12月18日現在のマイナンバーカードの交付枚数は8020万枚。交付率は63.7%で、いまだ国の目標に届いていない。
そのため、マイナンバーカードのさらなる普及を目指して、12月20日、総務省は、カード取得者を対象としたマイナポイント第2弾の期限を変更することを発表。カードの申請期限を2023年2月末までとし、2カ月延長されることになった。これに伴い、ポイントの申込期限も延長される見込みだ。