年齢とともに、ますます硬くなる体、痛くて上がらない肩、腰や股関節、ひざの痛み、体のゆがみ、むくみ……。ゴッドハンドによる整体施術で、全身ほぐしてスッキリしたい!
そこで参考にしたいのが、現在約1万5000名が実践する人気メソッド「自力整体」を一冊にまとめた『すごい自力整体』だ。「自力整体」とは、「整体施術のプロの技法」を自分におこなえるメソッド。
本書は、自力整体考案者でカリスマ鍼灸師・整体治療家である矢上裕氏監修のもと、後継者の矢上真理恵氏が最新ワークを紹介。いつでも、どこでも、カンタンにできる内容で、いっきにほぐれて、ゆるんで、脱力できる骨盤矯正レッスンの動画も本書に収録。「肩コリ」「腰痛」「便秘」「冷え性」「視力」「猫背」「生理痛」ほか、大人世代のコリや痛みに役立つ。
本稿では、本書より一部抜粋・編集し、その中身を紹介する。(撮影/榊智朗)
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
内臓疲労もコリや痛みの原因
東洋医学をベースとする自力整体では、「内臓疲労も、体のコリや痛みの原因」と考えます。
私たちの体には、「経絡」という「気」(生命を活性化する源のようなもの)を流すパイプのような筋道が、全身を巡っていると考えられています。
中でも重要なのは、五臓六腑と体表部を結ぶ、約14本の経絡(五臓六腑とは、東洋医学の内臓全体のこと:肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓、胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)。
五臓六腑のどこかに不調が出れば、同じ経絡上にある部位にコリや痛みが出るというわけです。
たとえば、食べすぎて胃が疲れている時は、股関節やひざに痛みが出やすく、それは胃・股関節・ひざが同じ経絡上にあるからです。
「朝食を食べることこそ元気の源」という概念を捨てる
東洋医学をベースとする「自力整体」では、内臓疲労を改善する「整食法」も取り入れていただきます。
より効率的にコリや痛みを解消したい方は、「朝食を食べることこそ元気の源」という概念を捨ててください。
朝食は固形物を控え、飲み物かスープに。
これは、胃腸の休息時間を長くしようとするものです(※ただし決してムリはしないこと)。
朝のお通じも良くなり、滞留便も排泄することができます。
朝、飲み物やスープではランチタイムまで体が持たないという人には「おかゆ」をすすめています。
とくに、股関節やひざに痛みがある人は、整食法はおすすめです。
『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消する方法を多数掲載しています。(★一部動画でもご視聴いただけます)
※本稿は、『すごい自力整体』より一部を抜粋・編集したものです。
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。 写真/榊智朗
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『DVDで覚える自力整体』『DVD3分から始める 症状別 はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。