台湾議会Photo:PIXTA

中国への対抗姿勢の民進党が
主要都市の首長選で敗北

 中国から統一に向けた圧力が強まる中で、台湾では「抗中保台(中国の圧力に抵抗し、台湾を守る)」を掲げる民進党による長期政権(2016年5月~)が続いている。そうした中で、11月26日に統一地方選挙が行われた。これは4年に一度、台湾の地方自治体の首長・議員を選出する選挙で、その1年2カ月後に実施される総統選挙の前哨戦といわれている。

 しかしながら、今回の地方選挙で民進党は主要都市の首長ポストを失い、日本でも多くのメディアで「民進党の大敗と親中的な国民党の躍進」と報じられた。

 台湾で、一体何が起きているのか。