誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える １秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。YouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！
悩みを解決するための考え方
誰しも悩みの1つや2つ、あるのかもしれません。きょうは「これさえ知っておけば、お悩みは解決しますよ」という方法についてお話しますね。
まずは基本的な考え方として、悩みは、悩むものではなく、対処するものなんです。「うまくいかないな」「ああ、どうしようとか」とか、いろんな物事に対する“負の感情”をこねくり回してしまうのが、悩みというものです。
悩んでいることを紐解いてみると、結局のところ悩んでもしょうがないことが多いんです。つまり、たいていの悩みは、自分ではどうしようもないこと。だから、悩みが浮かんできたら、悩みという名の問題にどう対処するかってことだけにフォーカスして、淡々と対処していけば、おのずと悩みは消えてくんです。
行動すると悩みが消えていく
余計な憶測や不安をいろいろと盛ってしまうから悩むのであって、まずは現実にある問題点だけを分析すればいいんです。そして、どうしようもないことは放置する。それ以外の放置できないことは対処する。さらに、自分はどこまで対処するかを決めて、あとは成り行きを見守るだけでいいんです。
そういう姿勢を貫けば、一時的には悩むものの、悩みは本質的に消えていくようになるんです。こうした方法をやっていくうちに、だんだん身についてくると思います。悩みごとが頭に浮かんだら、対処できることはあるのか、ないのか。対処するなら、なにをするか、どこまでできるのかを検討して、実行する。
結局のところ、行動することによってのみ、悩みは消えていくのです。悩みを消すための方法というのは、「対処する」という行動なんですね。
本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』（ダイヤモンド社）の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。39万フォロワー突破のX（旧ツイッター）が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）に始まる「１秒シリーズ」は、33万部突破のベストセラーとなり、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』（ダイヤモンド社）の小説シリーズも大反響を呼ぶ。最新刊は、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』（ダイヤモンド社）。
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