「やらなきゃいけないことさえ、できない」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
 今までそれができていたのなら、「今はできないほど疲れきっている」「エネルギー切れだ」ということです。回復すればまたできるようになりますから、慌てなくても大丈夫。今まで、できていたのですから。

「頑張らない」「疲れやすい」は甘えではない

 ただし、もし回復しても「今までのようにできなくてもいい」し、できたとしても「そこまでしないほうがいい」こともあります。
 今あなたが「できないほど疲れがたまった」ということは、これまでの作業量がキャパオーバーだったということですから。

 あなたはロボットではありません。体力にも気力にも限界がありますから、一生頑張るなんて無理です。
 頑張る時もあれば、頑張らない時があっていいのですよ。

「止まる感覚」を覚えることも重要

 これまで動き続けてきたあなたが「やっと止まれた」なら、それは「できた」です。
 倒れたり病気になったり、強制的に止まるしかなかった人もいるかもしれません。
 そんな時は、「やっと止まれた」と思ってください。
「早く動かなければ!」と自分を追い込むのではなく、「この機会に、止まる感覚を覚えよう」「今後のために止まることに慣れておこう」と思ってみてください。

「頑張る」がしんどい…

「頑張りたいのに頑張れない」と悩む人もいます。
 このような悩みを抱えるのは、子どもの頃からずっと頑張ってきた人です。
 頑張り屋のあなたが、頑張れないほど疲れがたまっているのかもしれません。これ以上頑張ったら倒れてしまうから、あなたの体が「強制的にストップ」をかけてくれたのかもしれませんよ。

「頑張らない」を頑張ってみよう

 これまでずっと頑張ってきたあなたが、今頑張れていないのなら、頑張れなくなったのではなくて「『頑張らない』をできるようになった」と思っていいです。
 何かを頑張り続けてきた人ほど、これを機に「頑張らないを頑張る」を試してみてくださいね。

 できてしまうからこそ「セーブすること」が必要な人が、たくさんいます。