セブン解体 池袋動乱編#予告Photo:Heritage Images/gettyimages

セブン&アイ・ホールディングス“解体”の象徴といえる百貨店子会社そごう・西武の売却交渉が、「動乱」の様相を呈している。米フォートレス・インベストメント・グループへの株式譲渡日は2月1日だが、ここへきて関係者から異論や反発が噴出。関係者の合意がないまま強引に推し進めてきた売却交渉のひずみが、顕在化しているのだ。コングロマリットの鎖に縛られた流通業界のガリバーが動けば、その衝撃は周囲に波及する。動乱の舞台は、東京・池袋だーー。特集『セブン解体 池袋動乱編』は、1月23日(月)から28日(土)までの全6回にわたり、動乱の最前線に迫る。

#1 1月23日(月)配信
【スクープ】セブン&アイのそごう・西武「売却スキーム」判明!ヨドバシ入居の調整難航で株式譲渡延期か

セブン解体 池袋動乱編#1Photo:PIXTA

 セブン&アイ・ホールディングスが米フォートレス・インベストメント・グループに売却を決めた百貨店子会社そごう・西武の旗艦店、西武池袋本店の売却後の運営方針が判明した。池袋本店の不動産をヨドバシカメラが取得し、最も集客が多い「最高立地」で独自ビジネスを展開。そごう・西武はリースバックで残りの売り場にテナントとして入居する。ただし、ヨドバシが使用する売り場面積はさらに拡大するとみられ、関係者の疑心暗鬼から調整は難航。2月1日に実行予定の株式譲渡は、延期の公算が大きい。

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#2 1月24日(火)配信
西武池袋本店の「ヨドバシ化」が泥沼訴訟に発展!?労働組合、豊島区、テナントが猛反発!

セブン解体 池袋動乱編#2Photo:PIXTA

 西武池袋本店の“ヨドバシ化”に関係者が猛反発している。地元の豊島区は百貨店の存続を求める嘆願書を地権者の西武ホールディングスに提出。そごう・西武の労働組合も事業継続と雇用確保を危ぶみ、米フォートレス・インベストメント・グループに書簡を送付した。そして、意外な関係者が訴訟提起の構えを見せており、交渉次第では泥沼にはまる可能性もある。セブン&アイ・ホールディングスのそごう・西武売却を機に、池袋動乱の火ぶたが切られた。

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#3 1月25日(水)配信
セブン&アイが公表したそごう・西武売却延期の「全内幕」を暴露!三菱系証券の“計略”裏目に

セブン解体 池袋動乱編#3Photo:JIJI

 池袋が動乱している理由は何か。それはひとえに、関係者の合意がないまま“ゴリ押し”したそごう・西武売却の交渉プロセスである。コンビニエンスストア事業への経営資源集中を迫るアクティビストの圧力に屈し、是が非でも百貨店子会社そごう・西武を売り抜けたいセブン&アイ・ホールディングス、ディールの成功報酬が欲しい財務アドバイザー、そごう・西武を“リーズナブル”に買収してひともうけしたい米フォートレス・インベストメント・グループ――。その誰もが自身の利益を最優先し、関係者への詳細説明を怠ってきた。ずさんな交渉の経緯を明らかにする。

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#4 1月26日(木)配信
セブン&アイ井阪体制「崩壊」の引き金はそごう・西武売却!?浮上する後継候補の実名

セブン解体 池袋動乱編#4Photo:JIJI

 最悪の場合、井阪体制が崩壊する――。「池袋動乱」に発展したそごう・西武売却交渉。この状況を受け、売り主であるセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長や取締役会のガバナンス不全を指摘する声が社内外で聞かれる。セブン&アイの内部関係者は「井阪社長の後継者選定は、指名委員会の通常業務として日頃から行われている」と言うが、候補に挙がり得るのは誰か。その実名と、セブン&アイでささやかれる後継人事の懸念について明かす。

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#5 1月27日(金)配信
「ビックカメラへの配慮ではない!」豊島区長が語る、ヨドバシの西武池袋本店低層階入居に反対する理由

セブン解体 池袋動乱編#5写真提供:豊島区

 豊島区の高野之夫区長が12月、西武池袋本店の存続を求めて地権者の西武ホールディングス社長に提出した嘆願書は、メディアに取り上げられ賛否を呼んだ。池袋駅前には既にビックカメラが出店していることから、「区長はビックカメラに配慮し、ヨドバシ出店に反対している」との批判もある。年始に新型コロナウイルスに感染し、現在も療養中の高野区長が、電話での緊急インタビューに応じ、“真意”を語った。

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#6 1月28日(土)配信
セブン&アイに百貨店13社の労組も要請書提出!そごう・西武労組の委員長が語る「問題点」

セブン解体 池袋動乱編#6Photo by Kazutoshi Sumitomo

 そごう・西武売却を巡る騒動は、いまや直接の利害関係者だけの問題にとどまらない。今年に入り競合百貨店13社の労組幹部がセブン&アイ・ホールディングスに要請書を提出し、そごう・西武労働組合への全面支援を表明した。池袋にゆかりのある他業態の労組も、「そごう・西武と取引関係がある事業者に対し誠実な対応を行うこと」などについて署名活動を始めている。そごう・西武労組の寺岡泰博中央執行委員長が、こうした動きの背景や労使交渉の問題点、そしてセブン&アイへの要求の中身について明かした。

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