「働き方の変化についていけない人」が気づかない、たった1つのこと写真はイメージです Photo:PIXTA

私たちの働き方は常に変化し、特に新型コロナウイルス感染拡大によって一気に変化が起きた。働き方の変化に「付いていけない」と苦労している人もいるだろう。今回は、働き方が変化しても変わらず仕事ができる人で居続けるために必要なスキルについて解説しよう。(キャスター取締役 石倉秀明)

働き方は
常に変化する

 あらゆるメディアで言われていることだが、私たちの働き方は常に変化している。2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大によって、一気に変化が起きた読者も少なくないのではないだろうか。

 日本中の多くの企業が一斉にリモートワークを検討し始めたり、実践し始めたりするといった大きな変化はごくまれにしか起きないが、実は少しずつ私たちの働き方が変化している事実は見逃されがちかもしれない。

 例えば、筆者が社会人になりたての頃(05年)は、一般的に顧客と連絡を取り合うのは電話とFAXが主な手段であった。当時、リクルートでタウンワークやフロムエーなどのアルバイト求人広告の営業をしていたのだが、顧客に求人原稿を確認する際にはFAXで先方に原稿を送り、その後「FAXを送ったので確認してください」と電話で確認を入れるのがマナーといわれていた(当時はメールを送った後も「メールを送ったので確認してください」と確認の電話をしていた)。

 しかし、現在のビジネスにおいてメールを送った後に毎回「送ったので確認してください」と電話を入れる人はかなり減っているのではないだろうか。それどころか相手の電話番号を知らない場面も増えたし、取引先がテレワークだったりすると電話しても通じない。

 それどころか、日々の社内での仕事のやりとりはSlackやチャットワーク、teamsなどを代表としたビジネスチャットを導入している会社も増えている。ビジネスチャットがメインツールになっている会社であれば、メールすらほとんど使わないという人も増えているだろう(筆者もスタートアップやIT業界の人との仕事が多いので、もっぱらSlackかFacebookのmessemgerでのやりとりがメインである)。

 会議にしても、すべての会議を対面で行っている人は減っているのではないだろうか。社内の会議は対面で行ったとしても、取引先や外部パートナーとの打ち合わせはZoomやmeetなどを使ってオンライン会議を行うという人も増えているのではないだろうか。

 以上のように、日々私たちの仕事の仕方は変わってきている。