いっきに血流を促す「自力整体」~踏み込みのワーク

――ウェブ読者のみなさんへ、著書『すごい自力整体』の中から、「あったかくて、柔らかい体」になる血流改善ワークを一つ紹介してくださいますか?

矢上:ふくらはぎを刺激して、体全体へ血液を送る「踏み込み」がおすすめです。冷え性、むくみの解消にもおすすめです。

 写真で見ると、ヨガの「ダウンドッグのポーズ」に似ているように見えますが、効かせる場所が異なります。

 (ワーク名)踏み込み。

1 四つんばいになる。両腕と両脚は腰幅にする。
2 お尻を上げ、ヒザをのばす。
3 ヒザを左右交互に曲げ、足の踏み込みをおこなう。片足5秒ずつ数回繰り返しながら、ふくらはぎや、ハムストリングス(太ももの筋肉)をのばす。

*脚の裏側の筋肉が、気持ちよくほぐれている感覚があればOK。
*左足で踏み込んでいるときは、対角線上の右手で床を押す(反対側も同様に)。

「冷たくて、硬い体」は老化のはじまり? 整体プロが教える血流改善法

矢上:ちなみに、痛みや不調を抱える方に生活スタイルをうかがっていると、こんな特徴が見て取れます。

・座りっぱなしで、立っている時間が少ない(筋力低下、血行不良)
・外出が少なく、引きこもりがち(〃)
・汗をかきにくい(運動量が少ない証拠)
・水を飲まない(発汗量が少ないため、喉が渇かない)

 この4つはすべて連動していて、「冷たくて、硬い体」になる悪い条件が揃っています。ですから、これらと反対の行動を意識することは大切ですが、痛みや不調があると、動くのも億劫ですよね。

 そこで、ぜひ「自力整体」を日々の習慣として取り入れてみてください。動きたくなる体を、少しずつ取り戻すことができますよ。

【次回に続く】

『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています。(★一部動画でもご視聴いただけます)