英競争当局の競争・市場庁(CMA)は8日、米マイクロソフトが計画通りゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードを買収した場合、英国のゲーム愛好家にとって値上がりや選択肢とイノベーションの減少を招き得るとの仮判断を示した。独立した綿密な調査の結果、この買収計画がクラウドゲームとゲーム機向けゲームの分野での競争に懸念を及ぼすと暫定的に判断した。合併・買収(M&A)が実行された場合、マイクロソフトがクラウドゲームの分野で地位をさらに強化して競争を阻むようになり、英消費者に不利な影響をもたらすとみている。この買収によってマイクロソフトのゲーム機「Xbox(エックスボックス)」とソニーの競合製品「PlayStation(プレイステーション)」の競争も弱まりかねないと指摘した。