愛知県・岡崎市の岡崎城愛知県・岡崎市の岡崎城 Photo:PIXTA

大名の多くが愛知県出身
尾張と三河で異なる気風

「どうする家康」では、駿府育ちの都会的青年である松平元康(家康)が、三河の土豪である家臣や親戚、対抗勢力に翻弄されている姿を延々と描いている。今回(第7話2月19日放送)では、名前を元康から家康に改名して、家族主義的経営で苦難を乗り切る決意を語っていた。

 東京育ちの2世代議士が地方議員や地元の有力者相手に苦闘している物語だと思えば、よく分かるといった雰囲気だ。

 妻と子供を今川から救出するための知恵は家臣たちから出ない。そこで、甲賀や伊賀の忍者を使って打開するという、およそ正統派の大河ドラマらしくない展開になっている。これでは、視聴率が最初の15%台から12%台に落ちて、危険水域であることも無理はない。