暴露系ユーチューバーと呼ばれるガーシー(東谷義和)氏が国会議員に当選後、国会に来ないという、憲政史上前代未聞の事件が起きている。今回、ガーシー氏の処分を決める懲罰委員会委員長である鈴木宗男参議院議員を直撃した。(イトモス研究所所長 小倉健一)
憲政史上初「登院しない国会議員」を
どうすればいいのか
暴露系ユーチューバーと呼ばれるガーシー(東谷義和)氏が国会議員に当選後、国会に来ないという、憲政史上前代未聞の事件が起きている。
民主主義において、国会議員とは、選挙で選ばれた重たい身分だ。うわさされているようにガーシー氏が「議員除名」(国会議員を辞めさせること)となってしまうことが頻発するようになると、多数派が意見の違う少数派を、数の力で排除してしまう危険性がある。
他方、軽い処分、例えば、一定期間の登院停止としてしまうと、そもそも、登院していない議員に対する処分として、適切なのか。悪い冗談のような笑い話になってしまうかもしれない。
今回、ガーシー氏の処分を決める懲罰委員会委員長である、渦中の鈴木宗男参議院議員を直撃した。
渦中の鈴木宗男参議院議員が
直撃インタビューで語った
――ガーシー氏に鈴木委員長に対して「オレも何回もゆうてる オレをやめさせれるのは、ハゲ散らかしたムネオハウスやなく、オレに票入れてくれて有権者だけやと! こんなしょぼくれたジジイに参議院議員にしてもろたんちゃうわー 勘違いすな」などと揶揄する発言を繰り返しています。受け止めを教えてください。
私個人が何を言われても、私はまったく気にしない。同じ土俵には乗らない。ガーシー氏は、昨年の参院選挙では当選したが、それなりの政治家になるためには、最低20年のキャリアを積まねばダメだ。国会にも出てこない者が、独りよがりのことを訴えたところで、どうにもならない。
大事なことは、国民が、今、ガーシー氏に何を感じているかということだ。それをしっかり考えるべき。私の元には、「早く処分しろ」という声が多数来ている。国民は、怒っているのだ。ただ、逆に、私は、有権者から選ばれた議員の身分は重いので、ここは丁寧に、慎重の上にも慎重に、処分の決定を行うべきだと考えている。