「書類選考→面接→内定通知→入社」の企業はなるべく避ける。「オファー面談」や「課題プレゼン」がある企業は、「人を大切にする」といえるだろう。転職は、五感をフルに使って企業との相性や違和感を察知する行為だ。
※本稿は、佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)から一部を抜粋・編集したものです。
人を大切にする企業は、「採用選考の流れ」でわかる!
入社前は温かい会社だと思ったけれど、実際は全然違った――。入社したら、急に扱いが雑になり冷たくなった――。
「釣った魚に餌は与えない」と言わんばかりのひどい変わりようで、入社前と後でのギャップに戸惑う人がいます。
こうした問題が起こる理由の一つに、企業の採用担当者が採用人数の達成だけを目標にしていることが挙げられます。
「こんな企業だと知っていれば、入社しなかった」とは言うものの、企業側と転職者との間にある情報格差は埋めがたいものです。「結局は働いてみなければ、企業の本性や相性はわからない」と達観する相談者さんもいます。
それでも、あきらめるわけにはいきません。人を「モノ扱いする企業」か「大切にする企業」かが事前にわかる指標があります。
それは、あなたがこれから受けようとする企業の「選考の流れ」です。
「書類選考→面接→内定通知→入社」とだけ書かれていたら要注意です。「モノ扱いする企業」の危険性があります。
「ほとんどこの流れでは?」と感じたかもしれません。「すぐに結果が出そうでいい」と感じることもあるでしょう。
しかし、これだけであなたの何がわかると言うのでしょうか。教年、十数年の付き合いになるあなたと企業の相性が、たったの書類数枚と面接の数十分で確かめられるとは思えません。