大手塾で新年度が始まる2月。お子さんの中学受験を意識し始めた親御さんも多いと思います。算数専門のプロ家庭教師として2000人以上のお子さんを指導してきた中学受験専門のカリスマ家庭教師・安浪京子先生は、その経験から「ノートの正しい書き方を知らない子は6年生で失速する」と言います。だからこそ、その使い方を最初に知っておくことが肝心です。しかし、子どもはもちろんのこと、保護者ですら、ノートの価値を低く見積もっている方が多いそう。
本連載では、安浪先生が、指導の中で必ず教えるノート術を初公開した話題の書籍『中学受験必勝ノート術』の中から、一部を抜粋し、ご紹介していきます。(本書をさらに詳しく紹介した動画もチェック!)

【中学受験のカリスマが教える】子どものノートは方眼がいい? 罫線がいい?「中学受験必勝ノート術」より

数字の桁が大きくなったり、分数が出てきたりしたら

 子どものノートは成長に合わせて選ぶべきであるという話を、以前いたしました。そうお話すると、よく受ける質問が、「方眼ノートから罫線の大学ノートへの変え時はいつですか?」という質問です。

 算数に関しては、罫線の大学ノートへの変え時は、「数字の桁が多くなってきたり、分数が出てきて、ひとつの方眼にひとつの数字を書くのが難しくなってきたきた時」で、だいたい、4年生頃だと思います。

 ひとつの方眼にひとつの数字が書けなくなってくると、子どもが迷って数字のサイズがバラバラになってきます。また、式が複雑になり長くなってくると、1行で書ききれなくなってきます。これを放置していると、罫や枠を無視して書くという習慣がついてしまうので、大学ノートに変更することをお勧めしています。

 大学ノートでは、式に分数が出てくるときは、罫線を2行使い、+-×÷=は、罫線に沿って書きます。作図の苦手な子は罫線にドットもあるノートだと使い勝手がよいと思います。最初は太めのA罫を使い、6年生になって慣れてきたらきれいに書ける子は細めのB罫にしてもよいと思います。

 また、国語、理科、社会に関しては、ずっと方眼のノートでもよいと思います。(方眼のmmはだんだん小さくする)

 国語は回答する時に文字数の字数制限などがある問題が多いため、方眼のほうが文字数を数えやすいからです。

 また、理科や社会は図やグラフ、年表などを書くケースが多いので、方眼のほうが使いやすいと思いますが、大学ノートでもそれができる子は大学ノートでも構いません。本書のp35には学年・科目別のおすすめノートの目安を載せています。是非参考にしてください。

 *本記事は、安浪京子著「中学受験 必勝ノート術」から抜粋・編集しています。