ZR-VはCR-Vの弟分でヴェゼルの兄貴。追い求めたのは行動の自由。思い立ったときに遊びに出かけられ、運転そのものが楽しいSUV、マルチユースのドライバーズカーを指向している。
CR-V、ヴェゼルに続くSUV第3弾
若くてアクティブな層をターゲット
ホンダZR-Vは、CR-V、ヴェゼルに続くSUV第3弾、群雄ひしめく市場に投入される意欲作だ。ボディサイズは全長×全幅×全高4570×1840×1620mm。比較してみると、CR-V(同4605×1855×1690mm)よりやや小さいけれど、2台に明確な違いがあるとはいえない。パワートレーンも同様。ZR-Vのハイブリッド(e:HEV)は1世代新しいものの、2Lハイブリッドと1.5Lターボと変わらない。価格だって似たり寄ったりだ。
なぜ、ホンダはひとつのセグメントに新たなSUVを投入したのだろうか?開発責任者、小野修一氏は次のように答えてくれた。「CR-Vは比較的、年齢が高い層に向けたモデルであるのに対し、ZR-Vはもう少し若くてアクティブな層をターゲットにしました」
つまり、CR-VとZR-Vは価格やサイズの上下関係として見るべきではなく、対象となる顧客層が異なるというのだ。