誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】なぜ過ぎ去ったことにモヤモヤしてしまうのか…もう後悔しなくなる方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

どうしたら後悔しなくなるの?

人生に「後悔」はつきものかもしれません。でも、できれば後悔はしたくはないもの。では、どうすれば、後悔しなくて済むのか、後悔しないようになるのか……。そもそも後悔というのは、もう過ぎ去ってしまったことについて、後から悔やむことですよね。平たくいうと、「あのとき、こうしていればよかった」ともいえます。

この先の「未来」なんて、誰にも性格に予測できません。その半面、過ぎ去った「過去」については、もう結果が出ていますから、誰にでもわかります。大前提として、後悔というのは、結果が出ていることに対して生じることなのです。

後悔しない“決断の方法”

しかし、考えてみてください。まだ結果が出ておらず、その先の予測がつかなかった時点に戻ったとしたら、果たして違う判断をするか。ほとんどの場合、きっと同じ判断、同じ選択肢をチョイスすると思うんです。

そこで大切になってくるのが、決断するときの心構えです。ひと言でいうと、「自分軸で決断する」ことが大事なんです。自分軸で判断すると、たとえ結果が出なかったとしても、自分で決断したという点で、最低限の納得ができるんです。

自分軸で生きていますか?

上司にいわれたから、親にいわれたからと、他人軸でいわれるがままに行動してしまうと、結果が出なかったときはもちろん、よい結果が出たときでさえ、他人が決めたことは納得度は低いです。

その決断をしたのは自分であることが大事。そうすると、結果を受け入れられるようになるんです。後悔するかしないかの本質というのは、選択の仕方ではなく、あくまで考え方の問題なのです。

何をしても自分でよく考えたうえで決断していれば、納得度は高いですから、後悔しないはず。後悔しているということは、どこかで納得しないまま、自分軸ではないところで生きてる。それが後悔している本当の原因かもしれません。一度、立ち止まって冷静に考えてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。