誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】過去を後悔しなくなるたった1つの方法

後悔をワクワクすることに変換する

過ぎ去ったことを後悔することってありますよね? あとになって自分のしたことや、逆にできなかったことを悔やむ。「後悔先に立たず」といいますが、あとで悔やんでも、なかなかとり返しはつきません。だからこそ、後悔するんですね。

ところが、後悔を応用するという発想をとり入れれば、後悔がワクワク感に変わるんです。料理の食材でも捨てるところなく、無駄にしない活用法がありますけれど、後悔も捨てるところなく活用できる方法があるんです。それは、後悔をいまの状況にアレンジするということ。

たとえば、社会人になって「もっと勉強しておけばよかった」と後悔しているとしても、いまからだって勉強できるはず。学生時代の勉強と、社会人になったいまの勉強は、意味合いはだいぶ違ってくるかもしれませんが、いまの状況で満足度の高い勉強にアレンジすると、ワクワクしながらすすめられると思います。

考えてみれば選択肢はたくさんある

英検や漢検の合格を目指したり、プログラミングを習得したり、話し方やスピーチの講座を受講したり、社会人入試で大学を受験したりと、考えてみれば選択肢の幅はうんとあることに気づくはずです。

勉強ではなく、「部活をやっておけばよかった」と後悔しているならば、近隣エリアのテニススクールや草野球チームに入ったり、スポーツジムのスタジオプログラムに参加したり、スイミングスクールで一から水泳を習ったりすることもできるでしょう。

過ぎ去ったことの後悔をいまできることにアレンジすると、いまだからこそ味わえるワクワク感に変換できるんです。後悔を後悔のまま受け止めるとモヤモヤしますが、いまできることに変換してあげると楽しみに変わる。誰だって、これからの人生でいまがいちばん若いのです。手遅れなんてことはありません。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。