コロナ禍を経て働き方が変わったビジネスパーソンの中で、にわかに話題になりつつある「ガーデンオフィス」とは何か。(フリーライター 武藤弘樹)
注目されつつある「ガーデンオフィス」
「ガーデンオフィス」というものが、最近注目されているらしい。自宅の庭にあつらえる個人向けオフィスのことであり、またそれを取り入れたライフスタイルを示唆するのが「ガーデンオフィス」という言葉である。
コロナ禍によって世界的に、半ば強制的に推し進められた働き方の変革によって、リモートワークや在宅勤務が広く導入されることになった。メリット盛りだくさんの在宅勤務であったが、やってみると、「自宅をそのまま職場にするのは結構難しい」ということに多くの人が気づき始めた。プライベートと仕事の、気持ちの切り替えが困難なのである。
そこでさまざまなグレードのレンタルオフィスや、マンガ喫茶のプチレンタルオフィススペース化、リゾート地で仕事する「ワーケーション」など、「仕事をするための空間を提供するビジネス」がいくつも登場した。「ガーデンオフィス」はこの流れの中で注目されるようになったアイデアの一つで、コロナ禍当初の“レンタルオフィスの新黎明(れいめい)期”ではなく、ここ最近浮上してきたトレンドと思われる。
「ガーデンオフィス」は読んで字のごとし。一見して「庭に仕事をするスペースを設けるらしい」ことはおそらく理解されるが、「ガーデンオフィス」の字面だけでは多くの人を興奮させるに至らない。
結論からいって、筆者は「ガーデンオフィス」という言葉を見るか聞くかするともう興奮するのだが、それは「ガーデンオフィス」が概して「大人の夢が詰まった秘密基地的作業スペース」というコンセプトを持ちうることを知っているからである。
興をそそられた方は、ぜひ「ガーデンオフィス」で検索してみてほしい。おしゃれでワクワクするようなガーデンオフィス画像が山ほど見つかるであろう。