どの職場にも、必ずといっていいほど「嫌な人」はいる。嫌味な上司、理屈っぽい反抗的な後輩、陰口をいう同僚――。弁護士の後藤千絵氏の著書『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』からの一部抜粋で、どんな職場にもいる、7つのタイプの「嫌な人」を紹介。それぞれへの対応策をレクチャーしていく。
自己愛と承認欲求が強い
「かまってちゃん」タイプ
前回は、「職場の嫌な人」7つのタイプのうちの2番目、なんでも自分の思い通りにしたい「自己中」タイプへの対処法を紹介しました。今回紹介するタイプ3は、自己愛や承認欲求が強い、いわゆる「かまってちゃん」タイプです。
どの職場にも、「かまってちゃん」タイプは多数存在します。
過去の成功体験を大げさに自慢してくるタイプもいれば、「こんなに頑張ってる」「こんなに大変」などと、自分を猛アピールしてくるタイプもいます。
私を「もっとほめて! もっと認めて!」と、「自己愛」と「承認欲求」がことさら強い「かまってちゃん」――それがタイプ3の特徴です。
「自己愛性パーソナリティ(人格)障害」という言葉を聞いたことはありますか?
自己愛に対する捉え方が歪んでしまい、自分は優秀で特別な存在などと思い込んでしまうのが特徴です。ほめられたい、愛されたい、注目されたい、という気持ちが強く、他者からの評価を人一倍気にします。