ウガンダで「ロレックス」といえば?“One Rolex with one egg.”写真提供:地球の歩き方書籍編集部

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「ウガンダのローカルフード「ロレックス」」です。「ロレックス(Rolex)」と聞いたとき、いったい何を思い浮かべるでしょうか。多くの方は、スイスの腕時計メーカーのことをイメージするでしょう。しかし、ウガンダでは、「ロレックス」といえば路上の屋台でつくるチャパティを丸めたスナックのことをいうのです。(監修/地球の歩き方)

ロレックスの歴史

ウガンダで「ロレックス」といえば?“One Rolex with one egg.”ヘッドホンで音楽を聴きながら軽快にロレックスをつくる青年

 チャパティはインドの薄焼きパンのことですが、旧英国領だったアフリカの国々には19世紀から20世紀にかけてインド人が大挙して移住し、インドの食文化を伝えた経緯があるため、チャパティはすっかり人々の食生活になじんでいます。

 ウガンダでは、薄い円形のチャパティの上に、みじん切りした玉ねぎやトマトなどを混ぜた平らなオムレツをのせ、くるくるっと巻いて食べます。チャパティ職人の思いつきで始まり、学生達の間に瞬く間に広まって、ロール(roll)するのでロレックスと呼ばれるようになったといいます。

 ウガンダの首都カンパラはもちろん、地方の街でも、ロレックスをその場で作って売る屋台があちこちにあります。手軽なスナックや、忙しい時の朝食や昼食代わりとして食べられることが多いようです。