体内時計の働きに着目し、「何を食べたか」だけでなく「いつ食べたか」を重視する「時間栄養学」。今回は実際に、時間栄養学に基づくダイエットや食事療法を行った例を紹介します。食事時間が不規則人、お酒が好きでやめられない人が4つのポイントを守って食生活を変えた結果、体重や健康診断で気になる数値はどれくらい変化したのでしょうか。(管理栄養士 岡田明子)
これまで4回にわたって、時間栄養学の概要、時間栄養学に沿った食べ方の朝食編、昼食編、夕食編をお伝えしてきました。今回は「実践編」。実際に時間栄養学を実践してダイエットを試みた方の結果と、生の声をお伝えします。
1カ月でマイナス1.5kg
外食が多く、食事時間が不規則な42歳男性
最初に紹介するAさんは42歳の男性。IT関連企業に勤める会社員です。身長は165cm、体重は85kg。
Aさんは会社の健康診断で、「血糖値が高め」と指摘を受けていましたが、特に医療機関にかかっていません。昼食は外食が中心で、夕食は時間が不規則。朝はお腹が空かないため食べない習慣が10年以上続いていました。
Aさんには時間栄養学に沿った食べ方を実践するにあたり、食事記録を付けてもらいました。アドバイス前の食事記録は次のページの通りです。