20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)
法政大学のキャンパスはどんな雰囲気?
文系学部は、都会のど真ん中の市ケ谷キャンパスと、東京の西の果てにある多摩キャンパスの2つ。理系学部は武蔵野の郊外にある小金井キャンパス。どの学部も4年間同じキャンパスで過ごす典型的な「学部割れ」大学である。
2030年に迎える150周年に向けて3キャンパスで空調設備の更新や外壁改修、高額機器の更新などを進めているほか、理工系学部向けの新しいICTシステム開発、インターネット回線の高速化、認証基盤の強化などにも力を入れている。
市ケ谷キャンパス
山手線のど真ん中、JR総武線の飯田橋からも市ケ谷からも徒歩10分、東には御茶ノ水や神田や秋葉原、西には四ツ谷や新宿という最高に便利な立地だ。
キャンパス内には、近年、新しくてきれいな施設が次々につくられた。電車からもよく見える地上27階建てのボアソナード・タワーは圧巻。高層階の窓からは東京タワーや富士山が見え、夕日などの眺めも抜群で、夏には花火を見ることもできる。3階には、アクティブラーニングのための空間「ピア・ラーニング・スペース」が、地下1階にはカフェテリア方式の食堂「フォレストガーデン」がある。
他の建物は新旧が複雑につながっていて、めざす場所への経路を覚えるまでがひと苦労。大きなフレームが特徴的な校舎「富士見ゲート」は、地上6階、地下2階建てで、250~500人規模の中・大教室、座席数502席と市ケ谷キャンパスで最大級の食堂「つどひ」、本格的なコーヒーが味わえる「オレンジカフェ」、黒を基調とした落ちついた雰囲気の学生ホール、購買部や書籍部などのある売店エリア、照明やAVシステムを備えた「オレンジホール」などで構成。
外濠側の屋上には、憩いの場となる屋上庭園もある。2023年に完成予定の新東1号館は14階建て。2~11階に大学図書館が入り、「シン・トショカン」として知の拠点となることを目指す。1階のカフェや飲食可能なリフレッシュコーナーは学生の憩いの場に。貴重書の専用フロアもあり、休息も学びもかなう空間。
遊び場には不自由しない。飯田橋は神楽坂を擁するそれなりの繁華街だ。ちょっと電車に乗れば新宿、池袋、渋谷にも出られるし、本の街・神保町も徒歩圏内。就職活動にも便利で、スーツのまま授業を受ける学生もチラホラ。まさに「東京の大学に通うメリット」を存分に満喫できる環境だ。