パナソニック「40万円のLet's note」にIT批評家が大満足の理由、真の魅力とは今回購入したLet's note SR 3 Photo by Satoru Toda

半年ほど前に、約40万円のLet’s note SR 3を購入した。「高すぎる」と驚いた読者がいるかもしれないが、筆者は非常に満足している。カタログやスペックを一見しただけでは分からない、このモデルの魅力をお伝えしていこう。(ビジネス書作家 戸田 覚)

お値段「約40万円」の
Let’s noteに大満足

 昨年11月にパナソニックのLet’s note SR 3を購入した。直販モデルでカスタマイズをしたので、金額はなんと39万8200円だ。

 パソコンが値上がりしている昨今でも、驚くような高価なモバイルノートなのだが、購入して約半年たった現在も満足して使っている。今回は、スペックを一見しただけではわかりづらい点を含めて、その理由を紹介していこう。
 
 そもそも、Let’s note SR 3は、12.4インチディスプレーを搭載するコンパクトなモバイルノートだ。他にも14インチなどのノートパソコンも所有しているが、本気で持ち歩くならこの小ささが便利だと確信して選んだ。

 新型コロナウイルス禍が終わりつつある今、海外を含めた出張も増えてきたので長時間パソコンを持ち歩くことが多いからだ。

 ただし、12.4インチとはいえ解像度は1920×1280ドットで縦横比は3対2だ。つまり、より正方形に近いので数値の割に面積が広く、小さすぎる感じはしない。

 言うまでもなく、堅牢(けんろう)性にこだわっているモデルなので、安心して持ち歩ける。この点もカタログの売り文句だけでは他社と変わらないように思えるだろう。だが、仕事柄、工場で各社の製造工程を見ている身としては、トップのモデルだと確信している。

 Let’s noteの製造段階では、各種のケーブルを片っ端からテープで留めて、万が一にも外れないように気を配っている。また、内部のネジが自然に緩まないように、反対側に位置するパーツが突起になっている――など、外から見えない細部にも配慮をつくして設計・製造されている。だから高くなるのだが…。