2015年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの神様』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの神様Photo: Adobe Stock

お金持ちの人の共通点は、
「トイレ」がピカピカで
蓋が閉まっていること

 アメリカの大富豪が、10人の人を世界中に派遣して、10年間ほど「3つのテーマ」について調べさせたそうです。

 1つ目のテーマは、不老不死の薬・食べもの、方法があるか?
 2つ目のテーマは、貧乏人が必ず金持ちになる方法があるか?
 3つ目のテーマは、金持ちがずっと金持ちでい続けられる方法があるか?

 1つ目のテーマは、「ない」という結論に至りました。

 2つ目と3つ目のテーマについては、前半生が貧乏であったかお金持ちであったかは問わず、「今、お金持ちの人」には全員、共通点がありました。

 それは、「トイレの蓋が閉まっていた」ということです。

 私はこの話を、なかば笑い話として講演会でお伝えしたのですが、実際に試してみた人たちがいました。

 それから数ヵ月後、多くの事例が報告され、「トイレの蓋を閉めた人たちには、臨時収入があった」ことがわかりました。

 ただし、「トイレの蓋を閉めればそれでよし」ではなく、すべての人が「トイレをピカピカに磨いてから蓋を閉めていた」のです。

 ・8万円の香港旅行が当たった
 ・突然、仕事の依頼が入るようになり、倒産を回避できた
 ・覚えのない100万円がたんすの中から出てきた
 ・20年前に絶縁したはずの叔母から、5000万円の生前贈与を受けた
 ・覚えのない「本人名義の口座」が見つかり、800万円入っていた
 ・3年前に買ったガイドブックの中に、覚えのない5万円が挟まっていた

 信じられないかもしれませんが、「入れた覚えがないのに、お金が出てきた」ということが実際にあるようです。

 臨時収入があった人に共通しているのは、「トイレ掃除をしてから、トイレの蓋を閉めていること」です。

 そして、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言わず、いつもニコニコして、「自分が喜ばれる存在でありたい」と思いながら生きていることです。

 世のため人のために「喜ばれる存在」として生きている人には、本当に困っているときに、お金が湧いてくることがあるらしいのです。

「トイレ掃除をすると、お金に困らないみたいだ。経済的な心配がある人は、トイレ掃除をするといいみたいだ」と私がお話すると、「じゃあ、収入があるとかないとか、損得勘定でやってもいいのか。純粋な心でやらなくてもいいのか」と質問を受けることがあります。私の答えは、こうです。

「損得勘定があるからこそ、トイレ掃除ができるのではありませんか? 純粋な心でなくてもかまいません」

 もちろん、人格的、精神的にレベルの高い人は、トイレ掃除をしやすいでしょう。でもそれでは、心の中が下心で満ちあふれている人は、参加しにくい。

「純粋な心を持っていないと、トイレ掃除をしてはいけないのではないか」と思ってしまいます。

 しかし、私が把握した宇宙論の構造は、どうもそうではないようです。「邪心、下心、損得勘定100%でもいいから、トイレ掃除をやってみよう」ということ。

 そうすると、ものすごくおもしろい人生に変わるようです。