北海道銀、十六FG、足立成和信金…窮地の観光業を地銀・信金はどう救ったかPhoto:PIXTA
*本記事はきんざいOnlineからの転載です。

 当事務局では3月13日、「地方創生に資する金融機関等の特徴的な取組事例」(特徴的取組事例)の表彰式をオンラインで開催した(写真)。表彰したのは、金融機関が自薦してきた約1,000事例の中から選定した25事例(28金融機関)。本稿では、その中からとりわけ「キラリと光る」事例をピックアップして紹介する。

北海道銀、十六FG、足立成和信金…窮地の観光業を地銀・信金はどう救ったかオンライン表彰式の様子。岡田直樹内閣府特命担当大臣(地方創生担当、左)と千葉銀行の米本努頭取。千葉銀行は今回で6年連続の表彰となった。

コロナで落ち込む観光をデジタルの力で支援

 事例の選定に当たっては、地方財務局からの推薦等も参考に、予備審査で約50事例まで絞り込んだ後、当事務局内での審査、有識者審査を経て最終的に選定した。当事務局での審査では、デジタル実装の推進に貢献する取り組みを特に重視した。また、地域に向けて高い効果を発揮した事例であるか、金融機関の主体性が認められるかにも着目して審査を行った。以下、今回表彰を受けた金融機関の取り組みの中から、いくつかの事例を紹介する(注)。

 まず、デジタルを活用して観光関連産業を支援し、地方創生を深化させた事例である。