就活生に人気の高い3メガバンクは、どの大学から社員を採用しているのか Photo:PIXTA
コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、3メガバンクの採用大学ランキングをお届けする。（文／ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供／大学通信）
3メガバンクへの就職
に強いのはどの大学？
三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクグループの2023年3月期決算は、いずれも好調だった。コロナ禍からの経済回復、円安、原材料価格の上昇により国内外で資金需要が増加したことなど、直近の経済状況はメガバンクにとって追い風となった。
銀行は親世代にとって、最も人気の高い業界のひとつだった。バブル崩壊後の再編淘汰により大手銀行は5グループに集約されたが、不良債権問題から解き放たれ経営基盤が強化されたメガバンクは、日本経済を牽引する存在であり続けた。「安定と高給」というイメージから、今でも学生の間では就職人気ランキング上位に位置している。
中長期的に見れば、人口減少による資金需要の低下、日銀のマイナス金利政策による金利・手数料を軸とした収益モデルの揺らぎなど、銀行の不安要因は少なくない。足もとでは人員・店舗の合理化も進められている。一方で、法人・個人向けのコンサルティング業務など新たなビジネスモデルの構築が急がれており、フィンテックやDX分野の人材需要は旺盛である。
そんな3メガバンクの21年の「採用大学」ランキングを見ると、三菱UFJ、三井住友、みずほの採用数1位はいずれも慶應義塾大となった（みずほはFG＝フィナンシャルグループ）。メガバンクの就職では慶大の卒業生が強いことがうかがえる。
果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。
