コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、大手製薬会社の採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
国内の医薬品市場は逆風
海外に活路を見いだし好調
高齢化社会を迎えた日本では、医療費の増加が喫緊の課題となっている。そんな中、医療費の割合の多くを占める薬剤費を抑える動きがあり、薬価制度は製薬会社にとって厳しい改正が続いてきた。そのため、国内の医薬品市場には逆風が吹いている。
2019年には業界トップの武田薬品工業が海外製薬企業を買収するなど、製薬各社は海外市場に活路を見いだした。新薬の開発や昨今の円安が追い風となり、武田薬品工業は2023年3月期決算で売上高が前期比12.8%増となり史上初の4兆円を突破するなど、製薬各社は軒並み増収している。
そんな大手製薬企業の21年「採用大学」ランキングでは、武田薬品工業は1位大阪大学、2位が同人数で東北大学と慶應義塾大学となった。アステラス製薬は1位東京大学、2位京都大学、3位大阪大学。中外製薬は1位東京大学、2位は同人数で北海道大学と東北大学だった。
果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。