早慶はどちらが多い?
意外な大学も銀行に強い

 22年のランキング1位は、三菱UFJ銀行とみずほFGが前年と同じく慶大、三井住友銀行が早大となった。やはり慶大が銀行への就職に強い状況は変わらず、慶大は三井住友でも2位となった。上位10位までの採用人数のうち、2~3割を慶大卒が占めている状況だ。

 早大の強さも引けをとらない。早大は三菱UFJとみずほで1位を慶大に譲ったものの、いずれも2位につけている。3メガバンクは、さながら早慶戦の様相を呈していると言っていい。

 京大、一橋大、名大、阪大、神戸大など難関国立大の採用も多いが、意外にも最も銀行に強いイメージがある東大はそれほど人数が多くない。みずほでは上位10位に入らなかった。

 そのほか、早慶以外の難関私立大からの採用も多い。特に同志社大、関西学院大など関西の私学からの採用が目立つ。同志社大は3メガバンクで一定数の採用があり、三井住友で5位、みずほでは3位と上位に入っている。

 3メガバンクを俯瞰すると、関西を創業の地とする三井住友で地元の難関大学が上位に多い印象を受けるものの、総じて採用大学の顔ぶれに大きな違いはない。銀行は今も昔もエリートが集う業界といえる。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。一橋大、立教大、青山学院大、学習院大以外は大学院修了者を含む。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。(調査/大学通信)