「自分は統失なのか……」と思い悩む可能性も少なからずあり、非常に無責任で悪質であると言わざるをえないでしょう。
もし、「自分は心の病気ではないか?」と感じたら、公認心理師、精神科、心療内科へ相談して専門家の判断を仰いでください。
どんな心の病気でも回復する可能性あり!
おかしいと感じたら早めの受診を!
厚生労働省の『患者調査』によれば、心の病気にかかっている人は約420万人と推計されています。これは、受診している人をベースにした調査ですので、自分が心の病気であることにまったく気がついていない人たちや、「何かおかしい……」と疑っていても受診しないという人たちも確実にいるため、実数はもっと多いと推測されます。
すでに解説したように、心の病気は種類も症状も多岐にわたり、原因もはっきりとわかっていないものが多いという特徴があります。これが身体の病気との大きな違いです。しかも、残念なことに心の病気に対する偏見は根強く残っていると言わざるをえません。そのため、精神科や心療内科を受診することに抵抗があるという方は少なくないでしょう。
もし、受診の結果、精神疾患という診断を受けた場合、診断名を公表して生活することは、学校や会社での理解が得られにくかったり、周囲の偏見の目にさらされたりする可能性がゼロではありません。
しかし、自分の病気がはっきりとわかれば、適切な治療や生活習慣や環境の改善を行うことができます。また、はっきりと病名が診断されることで、公的な支援や職場での配慮をお願いするときにも役立ちます。ですので、心の不調を感じたら、公認心理師などの心理職によるカウンセリングや精神保健福祉センターなどの機関に相談してみるとよいでしょう。うつ病のように放置すると悪化する精神疾患はかなり多く、悪化すればするほど治療にも時間がかかります。早く対応すればするほど、金銭的負担も時間的負担も少なくて済みますので、心の不調を感じたら早めの相談をするのが正しい選択なのです。
心の病気は個性や
特性のひとつ
精神疾患と診断されると、病名がなんであれショックを受けることは容易に想像できますが、悲観する必要はありません。精神疾患は決して不治の病などではなく、適切な治療や心理療法、カウンセリングなどを受けることで、回復する可能性のある病気です。自分の個性や特性のひとつだと前向きに受け止めましょう。
これは、自分の子どもが「発達障害」といった精神疾患の診断を受けたときも同様です。決して悲観的にならず、その子のことを理解することをすすめましょう。
精神科医には、「どんな病気なのか?」「治療方針」「治療期間はどれくらいなのか?」「薬の効果」などをしっかり聞きましょう。特に、自分で判断できない子どものときは、親が判断しなければならないためとても重要です。しっかりと説明を聞いたうえで、自分がどう病気に向き合うかを自分の意思で判断します。
もし、診断名に納得できないときは、セカンドオピニオンも選択肢のひとつです。前述したように、精神疾患の診断は非常に難しく、あいまいであったり、時間の経過とともに診断名が変わったりする場合もあります。症状が似ている精神疾患は多く、さらに併発していたりすると、さらに診断が難しくなりますので、診断に納得できない場合は、別の精神科医の意見を聞いてみることも大切です。








