「この本は100万円以上の価値がある!」東証プライム上場社長で現役マーケッターである「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長が絶賛。大きな話題となっている一冊の本がある。それが、コピーライティングの第一人者である神田昌典氏が25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。スマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介する。
「商品内容」とは?
今回は、最初の心理的ハードルを下げ、スムーズに購入につなげる秘策を紹介しよう。
ここまで、キモ中のキモ【PMMサーチシート】について、本書を抜粋しつつ、これまで(5)ポジショニングの「15.USP」まで紹介してきた。
今回は「(6)商品内容」だ。
フロントエンドかバックエンドか
まず、16.「フロントエンドかバックエンドか」を確認する(フロントエンド、バックエンドの詳細は本書67ページ)。
ここは本書(3)-3で見た、今想定する顧客は新規客か既存客かと合わせて確認が必要だ。
基本的には、新規客にはフロントエンド(=安い商品)、既存客にはバックエンド(=高額商品)を売るものだが、そうでない場合もある。
バックエンドを新規客に売るケースもある。
この場合はまず、フロントエンドが他にないかを確認する。
もし、新規客にバックエンドを直接売るなら、CTAはいきなり購入にせず、説明会への申込や資料請求にして、買い手の心理的抵抗感を和らげる。
まったく初めての顧客が、クリック一つで高額なバックエンドを購入するのはレアケース。
最初の行動のハードルを下げ、スムーズに購入につながるよう設計すべきだ。
ズバリどんな商品か
17.「ズバリどんな商品か」は、「5つの質問」の「質問1」の答えがここに入る。
ただ、本書232ページのとおり、シンプルに表現するのは結構難しい。
あれもこれも盛り込みたくなるが、グッと我慢し、「ズバリどんな商品・サービスか」をシンプルに表現する。「要するにこの商品・サービスはこういうものなんだ」と書く。
ここで悩む場合は、(7)-21の「ベネフィット」を先に考えてからもう一度考えよう。
内容・使い方
18.「内容・使い方」は、その商品・サービス内容に加え、それをどうやって使用するかの説明だ。
自分のビジネスについて書く場合は、いちいち調べなくても頭の中にある。
一方、他人の商品・サービスのLPを請け負って書く場合は、ここをしっかり確認しておかないと、何について書いているのかわからなくなる。
書いている本人がわかっていない場合、文章にも如実に表れ、まったく読み手に伝わらない。また、商品説明の箇所は、LPの中で、最もボリュームがあるが、事務的な側面が強いので、最も書きやすい部分でもある。
提供者の権威
19「提供者の権威」は、その商品・サービスを提供する人に、何か「権威性があるか」を書く。ここも簡単でいい。
「〇〇大学客員教授」「弁護士」のような肩書きや、「〇〇分野指導歴15年」「創業90年」など顧客から見て、客観的に「おお、すごい!」といえるものだ。
意外と盲点なのは、「長くやっている」ということ。
それだけで権威になることが多い。
つぶれないのは、それなりに信用があると想像できるからだろう。
ただ、具体的に何年かは、業種によっても違ってくるが、10年以上ならまずまずの権威と考えられる。
権威性が思い浮かばなければ、「なし」でいい。
「自分には権威性なんて何もない」と思うのもよくあるパターン。
だが、我々の経験では、どんな人でも、よくヒアリングしていくと、必ず何か出てくるものだ。
「実は先祖から引き継いで80年間やってます」
「本業とは関係ないが、警察庁から毎年表彰されています」
「業界紙に連載は書いていますが……」
など。
そういう目で何かないか探してみよう。
機能する証拠・根拠
次に20.「機能する証拠・根拠」を調べる。
顧客の声以外に、ビフォー・アフター(本書140ページ)など、証拠として使えるものがあれば入れておく。
また、本書140ページのとおり、根拠といえるものはないケースが多い。なければ「なし」でOK。むしろ、何かあれば強力な訴求につなげられる。
まとめ
ここまでのところを、本書の事例のケースでまとめると、次のとおりだ。
16「フロントエンドかバックエンドか」
フロントエンド
17「ズバリどんな商品か」
家の目の前でプロが愛犬をシャンプーする移動ドッグサロン
18「内容・使い方」
予約制。シャンプー設備を備えた車、「シャンピングカー」が自宅前にきて、シャンプーする。大型犬も可。
ハーブが主原料の天然成分シャンプーを使う。ドライ、耳掃除、爪切り、ブラッシングまでセット。歯磨き等別途オプションあり。自宅前に駐車できない等の場合は送迎対応
19「提供者の権威」
年間施術数1500頭、愛犬飼育管理士、動物取扱責任者
20「機能する証拠・根拠」
なし
これくらいの情報でも、どんなものか、だいたいわかるはずだ。
ここに書き込む以外に、「手持ち」としてLPに詳細が書き込めるだけの情報は持っておこう。
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(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)