カナダのジャスティン・トルドー首相は今週、年1回開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため、リトアニアにいた。しかし残念ながら、そこには彼が座れる格下の参加者用のテーブルはなかった。防衛同盟へのカナダ政府のコミットメントの弱さに基づけば、そのようなテーブルこそ同国にふさわしい。NATOの全加盟国は2014年、24年までに対国内総生産(GDP)比2%を国防支出に充てることで合意した。加盟31カ国のうち11カ国がこれまでに達成しているが、カナダはまだ遠く及ばない1.38%だ。この比率は14年以降の9年間で1.01%から上昇したものの、かたくなに自己弁護する国の典型であるイタリア(1.46%)とスロベニア(1.35%)の間に位置している。