ジャニーズ事務所に関する言及をめぐって、音楽プロデューサーである松尾潔氏の契約解除騒動が話題になった。さらに、この解除に賛同していると名指しされた山下達郎氏のラジオでの発言も物議を醸している。この「山下達郎炎上」について、改めて整理してみたい。(フリーライター 武藤弘樹)
炎上するレジェンド
潮目は変わりつつあるのか
日本ポップス界を牽引してきた生きるレジェンド(と評してもいいであろう)山下達郎氏が大炎上している。いちファンとして山下達郎の音楽を聴いてきた身としては、「達郎さんがやらかしちゃった」という思いで成り行きを眺めている。
事の顛末(てんまつ)を追っていくと、「これは炎上しても仕方なかった」と思えるのだが、それにしてもメディアの論調がやや極端に寄ってきている感がある。山下氏を擁護する発言をした歌手のASKA氏も「話題のすり替えや揚げ足取りはいいから」的な切り口でたたかれつつある。
また、この件を通して「大衆に求められるアーティスト像」が令和になって、昔とだいぶ変わってきたのかなとも考えさせられた。
山下達郎炎上問題で、まだ指摘されていない事柄(筆者観測の範囲内であるが)を交えつつ、今回の事象を分析していきたい。