マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術写真はイメージです Photo:PIXTA

元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』を上梓。本書からの抜粋で、仕事のスピードを劇的に速める働き方のノウハウを解説する。

会議の冒頭5分は
雑談で「チェックイン」

 会議は「1回30分」などとコンパクトに行うのが原則です。ただし、時間の短さだけを追求するのは間違っています。ただ仕事が速いだけではなく、成果を出す必要もあるからです。速さを重んじるあまり会議の簡略化が目的化してしまったのでは本末転倒です。

 実は、会議の冒頭には5分程度の時間を使って議題とは無関係な「雑談」をしたほうが、結果的に会議の質が上がります。私自身、ミーティングやコーチングをするときには、かならず本題に入る前に、参加者に向かって「最近、調子はどうですか?」というような質問を投げかけるようにします。質問をきっかけにちょっとした会話を交わすのです。

 この雑談を、専門用語では「チェックイン」といいます。チェックインを身につけている人が揃っている場では、私が「まず、チェックインしましょう」と言うと、当たり前のようにひとり30秒程度で近況報告をしてくれます。全員のチェックインが終わったあと、速やかに本題に入るのです。

 チェックインの話の中身にはこだわりません。現在気になっていること、最近身の周りで起きた出来事などを話します。仕事に限らず、プライベートに言及するのもOKです。たとえば、次のような話をします。