最近では、社員同士が感謝の言葉と「ピアボーナス」(給与やその他のインセンティブとして還元されるポイント)を贈り合うITサービスの「Unipos(ユニポス)」に注目が集まっています。このように職場のメンバー同士がお互いに認め合えば、チームの結束が強固なものとなります。結果的に会議の生産性が上がり、チーム全体で仕事を速く進められるのです。

会議は拡散しがちなので
収束に重点を置く

 会議には「拡散」と「収束」という段階があります。「拡散」は、いろいろなアイデアが出て議論が広がりを見せている状態であり、「収束」はひとつの論点や主張に絞り込んで議論を深めている状態です。

 ファシリテーターは、会議が「拡散」の段階にあるのか「収束」の段階にあるのかを読み取り、最終的な落としどころを探っていく必要があります。

 たとえば、議論が広がっているときには「ここで論点を絞るとすれば、どれが適切でしょうか?」などと問いかけて議論を整理します。反対に煮詰まっているときには「そもそも何が大事でしょうか?」などと問いかけ、深い思考を促します。

 基本的に、会議は放っておくと拡散する傾向があるので、収束に重点を置くのがポイントです。

 会議が終盤にさしかかったときには、議論を通じて導き出されたアウトプットを確認します。そこでは必ず同意を取ることを意識しましょう。「では、みなさん、この結論で本当によろしいですね」などと呼びかけ、参加者の同意を得ます。

 そして最後に「誰が、何を、いつまでにするのか」といった決定事項を共有します。このように、ファシリテーターは会議が無事に着地できるよう、場の空気をリードしていくのです。