「今年の夏は、ハワイに行きたいと思っているんです」

「今日はちょっと家族とケンカをしちゃって、反省しています」

 話を聞く側は、話の内容についていちいちアドバイスをしなくてもいいのです。せいぜい「へえ、そうなんですね」「大変だー」「いいですね」などと軽くリアクションする程度で十分です。

 ときどき話が盛り上がって5分以上経過する場合もありますが、それでもチェックインはしておいたほうがいいと思います。

互いに認め合う機会があれば
会議の生産性は上がる

 チェックインをすると、適度に肩の力が抜けて話しやすい雰囲気が生まれます。それにプラスして、不思議なことに参加者の気持ちが整い、議論に集中できるようにもなります。たとえるなら、楽器を演奏する前にみんなでチューニングをするようなイメージでしょうか。

 おそらくメソッドとしての「チェックイン」を知らなくても、無意識のうちに似たようなことをしている人は少なくありません。たとえば、優秀なセールスパーソンなどは、本題に入る前にちょっとした雑談をするのが習慣化しています。あれもまさしくチェックインといえます。

 職場では、会議の前にチェックインを行うだけでなく、参加者同士がお互いに認め合うためのミーティングを開催してもいいと思います。参加者一人ひとりに対して、他の参加者が3分ほどで「よいところ」や「感謝していること」を伝えます。