いかに質の高い睡眠を取るか。高級な枕やマットレスなどの寝具だけでなく、睡眠の質向上をうたった乳酸菌飲料「ヤクルト1000」や睡眠ゲームアプリ「ポケモン スリープ」が話題になるなど、睡眠をテーマにした各種商品が注目を集めている。睡眠に対する関心が高まる中で、ストレスや考えすぎで眠れない、という人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。心理学的なアプローチによって、不安や不満などの不快な感情を消し、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。眠れるようになるだけでなく、ストレスを根本から消してくれる「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「2ページ読んだだけで眠れた」「読んでいるだけで心が楽になる」などの感想がすでに多数寄せられている。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して紹介する。
こんなに気を使っているのに…どうしてうまくいかないの?
人間関係は本当に難しい。
私自身、これまで誰よりも人の気持ちを考えて、人とうまく接する方法を本やネットで調べて勉強してきました。
それにもかかわらず、よけいなひとことを言ってしまったり、空気が読めなかったりして、人間関係の悩みが尽きませんでした。
他の人たちは、自然と和気あいあいとやっている。
私は人一倍みんなに気を使っているのに、なぜか毎回自分がトラブルを起こしたような感じになって、人間関係を続けられなくなってしまう。
「今度こそは!」と思って細心の注意を払ってみても、自分が予測していない方向からトラブルが襲ってきて、「またか!」とそこから去らなければいけない状況になっていました。
「自分で解決しなければ」を手放す
そこで、周りの人が気になってきたときに、自分で人間関係をなんとかするのをやめてみます。
グルグル考えそうになったら「無意識に任せちゃおう」と眠ってしまうのです。
無意識は私たちをいつも助けてくれています。
眠っている間に無意識が記憶をきれいに整理して、物事がうまくいくように整えてくれているのです。
たとえば「新しいアイデアがほしいな」と思って眠ってみると、無意識が働いてちゃんとアイデアを与えてくれます。
この無意識がアイデアを与えてくれるしくみは簡単です。昼間に見たり、聞いたり、感じたりした情報を、無意識が適切に記憶の引き出しに整理してくれると、いいアイデアが自然とわいてくるのです。
人間関係はがんばらないほうがうまくいく
自分の意識で人間関係をコントロールしようとするのをやめて、無意識に委ねて眠ってみると、これまで人間関係で学んできた知識や経験を、無意識がすべて整理してくれます。
無意識が夢の中で情報を整理してくれると、起きたときは自動運転状態で周りの人の気持ちを考えないようになっていて、淡々と生活することができます。
これまで、「周りの人に何かものすごい貢献をしなければ、自分はその場にいてはいけないんじゃないか?」と思って、いつも一生懸命がんばっていました。
でも、無意識が眠っているうちに情報を整理してくれると、「自分は淡々と生活していて仕事をしていてもいいんだ」と思えて、過剰にがんばらなくなります。
私が過剰にがんばらなくなると、周りの人たちと適度に協力し合えて、「人間関係はラクだ」と思えるようになっていく。
無意識に委ねて眠れば、そんな体験をすることができるのです。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)