大谷翔平選手は
「三冠王」を狙えるだろう
(3)三冠王は狙えるのか?
不安要素のせいで、なにか気分が暗くなった方も多いかもしれません。最後に予言しておきます。
大谷翔平選手は、三冠王を狙えるでしょう。
直近の成績はホームラン部門で1位、打点部門はレンジャーズのガルシア選手に次ぐ5打点差の2位ですが、ここは射程圏内でしょう。
問題は、打率です。
大谷選手は3割0分6厘でリーグ6位。首位のビシェット選手が3割2分1厘とそれほど離されていないので、展開によっては追いつけるかもという観測がありました。
しかし、実は隠れ1位のテキサス・レンジャーズのコリー・シーガー選手が故障から復帰して、おそらく来週、規定打席に達します。シーガー選手の打率は3割4分6厘。残念ながら大谷選手が打率でシーガー選手に追いつくのは、計算上は絶望的です。
「では大谷の三冠王は幻か」
と思うかもしれませんが、まだあきらめるのは早いかもしれません。
「ホームラン王」「打点王」以外に大谷翔平選手が狙えるタイトルが、もう一つあります。それが、投手三冠のうちの「奪三振王」です。
大谷選手は今シーズンの奪三振数がここまで139個で、ア・リーグ第3位です。上にいるのがブルージェイズのガウスマン選手、ツインズのロペス選手とライバルも強敵ですが、その差はまだ埋められる位置にいます。
それだけではありません。「ホームラン王、打点王、奪三振王」の三冠王はたぶんこの先、200年ぐらい出てこない大記録になるのではないでしょうか。
「そんなの、三冠王とは言わないよ」
という方、予言しておきますが、もしそうなったら間違いなく「三冠王についての新しい大谷ルール」が誕生するはずです。
今年のメジャーリーグ戦線、エンゼルスと大谷翔平選手からますます目が離せなくなってきました。