大谷選手のホームランの特徴は、とにかく飛距離が長いこと。技術も当然ですが、筋力や腕力がメジャーリーガーの中でも飛びぬけています。打った瞬間にホームランとわかる当たりで、ボールは観客席の上の方まで飛んでいきます。

 そこで思い出していただきたいのですが、この直近の3試合連続ホームラン、すべて同じセンター後方に飛んだのですが、すべて打球はフェンスをぎりぎりで越えていきました。

 すべて打った瞬間にホームランだと思ったのですが、ファンの視線で思っていたほどは飛ばなかったのです。そう考えると、他にもヤンキース戦でホームランかと思ったらツーベースヒットだった当たりもありました。

 素人の心配なのだとは思いますが、21年のシーズンも終盤にかけてフェンス際で外野手に取られるフライが増えたことを思い出します。今年前半戦の32本のホームランの平均飛距離が130mだったのに対して、後半戦の3本のホームランの平均は124mです。

 シーズン終盤にかけて徐々に体力が削られていくのはすべての選手にとっての宿命ですが、なんとか持ちこたえてほしいところです。