人事から見た「成長性」が高い学生
インターン中に「成長性が高い」と評価される学生には次のような特徴がある。
対立する意見を受け入れられる
真剣な議論をすればするほど、衝突や対立はうまれるものだ。それらを客観的に比較検討して、最適な結論を導き出せればまったく問題はない。しかし、これが簡単ではない。インターンでは、バックボーンがまるで異なる人のさまざまなアイデアや主張を耳にすることになる。たいていの人はこれらをいきなり受け入れることに抵抗を覚えるはずだ。このときにどうするか。
・自分の感情を抜きにして意見を客観的に検討し、疑う
・客観的かつ論理的に、より有効な結論を導く
・自分の意見に固執せず、他人の意見を素直に尊重する
全体の議論を有益なものにするために、自分の考えを柔軟に変えられるか。自分の考えに固執せずに、多様な考えや価値観を取り入れる力がある人は、成長性が高いと見られる。
参加中に自分を修正していける
先述した通り、自分の能力や経験で足りないところが必ず見えてくる、それにどれだけ早く的確に気づくことができるか、そしてそれを補えるか。このスピードによって、きみの成長性を見られている。
例えば「視点」について。学生は「消費者」の視点で商品やサービスを見ている。お菓子であれば「おいしい」「パッケージがおもしろい」「CMが印象的」などだ。しかし、グループワーク中に求められるのは「企業側」の視点。「次に流行る食材や食感は何か」「パッケージでマーケティングに成功したのはなぜか」「顧客層に親和性が高いタレントやメディアは何か」といったものだ。これを切り替えて、どれだけの打つ手やアイデアを出せるようになるのか。自分の能力不足に気づいたときに、自分で自分を変えていく力があるかを見られている。
ほかにも、必要な情報を探してくる力、そこで集めた情報を分析する力など。自分が得意ではないことに出合ったときに逃げずに「どうしたらできるか」を考え、制限時間内に自分を修正することができるかどうか見られている。