人事から見た「積極性」の高い学生
成長することに貪欲である
インターンで成長できる学生は、明確な成長意欲がある。ゆえに、そうでない学生とは行動がまったく変わってくる。そしてそれは、評価にもつながる。
インターンで成長と評価の両方を手にしている学生が意識しているのは、次のとおり。
・疑問をすぐに解決するべく、わからない点はすべてその日のうちに社員へ聞く
・質疑応答では真っ先に手を挙げる。成長機会を見逃さない
・対立ではなく、高め合うことを優先する
・大きな声で話す。存在感を出す(社員に覚えてもらえるとアドバイスももらいやすい)
このように動く人たちを、冷めた目で見る人がいる。意識が高いことをイジリたくなる人がいる。しかし、採用担当者や先輩社員たちは、いつだって成長に貪欲でやる気のある新人を待っている。安心して全力でがんばろう。一流企業で、このスタンスで評価が得られないことはありえない。結果にフォーカスし、妙な空気に流されないようにしよう。
チームに貢献することを徹底している
リーダーシップを発揮することで目立ち、評価を上げようとする学生がいる。しかし、本当に評価されるのは、自分ひとりの成果ではなく、チームの成果を上げた学生。それができる人の特徴は次のとおりだ。
・自分にできることを考え、サポート的な役割も徹底的に行う(データ分析、発表資料作成など)
・有益な発言ができるように、情報収集をし、みんなと共有する
・学生だけで集まっているときこそ、チームを盛り上げようとする(人事の前以外でもいい人。最終日頃に、グループのメンバーから人望を集めているかどうかで、採用する側は人柄を大体見抜くと聞く)
採用担当者は学生が思っている以上によく見ている。一見目立たなくても、チームのためにできることを徹底している人は、結果的に「リーダーシップがある人」に見えるのだ。
いちばん大切なこと。最後まであきらめなかったか
最後に、最も伝えたいことを述べておく。それは、GWは絶対に最後まであきらめないでほしい、ということだ。どんな状況におちいっても、ベストを尽くしてきてほしい。「レベルの高いインターンはこわい」「通用しないかもしれない」と感じてしまう学生は多いし、その気持ちもよくわかる。
でも大丈夫。これを読んでいるきみなら、今の実力や実績に関係なくインターンをキッカケに成長することができるし、評価を得ることだってできる。
そのためにも、
・ぼーっとする時間をできる限り減らす。自分がチームのためにできることを探し続ける。常に仕事を取りにいく
・最初から仲間と打ち解けられなくてもくよくよしない。ポジティブに発言したり提案したりすれば、次第に距離は近づくはず
・資料作成や情報収集などは時間ギリギリまで、「もう無理だ」と思ってから、もう少しだけがんばってみる
ということを大切にしてほしい。
きみが思っている以上に、人はきみのことを見ているし、その姿勢を評価してくれる。
(本稿は、『絶対内定2025-2027 インターンシップ』『絶対内定2025 自己分析とキャリアデザインの描き方』を抜粋、再構成したものです)