米当局者は報道関係者に耳打ちしている。欧州において過去数十年で最もむごたらしい戦争でウクライナ軍は十分な戦果を挙げていない、と。何という見苦しい態度だろう。バイデン政権は、ウクライナが自国に侵攻しているロシアを破るために必要としている重火器を供与せずに、ウクライナが十分な領土を十分なペースで奪還していないと嘆いている。ウクライナは、強固に要塞(ようさい)化されたロシアの防衛戦をなかなか突破できずにいる。マーク・ミリー米統合参謀本部議長は18日、「第1次世界大戦の時のように塹壕(ざんごう)線がつながっているわけではない」と述べ、「しかし、それと似ていないわけでもない。複雑な地雷原、竜の歯(対戦車障害物)、有刺鉄線、塹壕が多数ある」と語った。ウクライナ軍は装備品をロシアの地雷に破壊されつつあり、地雷撤去にもっと助けを必要としている。
【社説】ウクライナへのF16供与を巡る教訓
なぜ反転攻勢が遅々として進まず、犠牲も大きいのか
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