アキレス腱の重要性
ギリシャ神話に登場するアキレウス…ラテン語でアキレスと呼ばれるこの不死身の英雄には、致命的な弱点であったということ。それが、足のかかと(なぜ、かかとなのかはご自身でお調べください)。トロイア戦争で、そのかかとを敵(パリス、アポローンだという説も)に射られ、アキレスは死に到ることがつづられています。その逸話から、ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋を踵(かかと)の骨にある踵骨隆起に付着させる腱を「アキレス腱(Achilles)」と呼ばれるようになったとのこと。また、この伝説からアキレス腱は、「致命的な弱点」の比喩にもなっています。
アキレス腱は歩く、走る、跳ぶなど…足の動作には不可欠なもの。しかし、張りや硬さなどから、その動作に大きな支障をきたす可能性があります。そんなぎこちなくなることを、医師たちは「stiffness(こわばり)」と表現していたりしています。
アキレス腱炎の症状とは?
本格的なアスリートばかりでなく、日常的に運動している人にとってもアキレス腱の炎症は大きな問題になる可能性があります。アキレス腱の炎症…つまり「アキレス腱炎(あきれすけんえん)」の症状は、例えば運動をしているときや立ち上がって歩き始める際に、ふくらはぎからかかとあたりにかけて痛みを感じる症状のことを指します。また、アキレス腱を軽く触ると、痛みを感じる以外にも腫(は)れている症状も挙げられます。
ニューヨークに拠点を置く「Bespoke Treatments」の理学療法士であり、「メンズヘルス」のアドバイザリー・ボードメンバーでもあるダニエル・ジョルダーノ博士(PT, DPT, CSCS)は、アキレス腱が痛むことなく動作するようにアキレス腱炎の予防と改善に役立つストレッチを紹介してくれました。